2004年12月 6日

悪いやつらは外からやってくる

五十嵐さんが触れている「特定外来生物被害防止法」について、取り急ぎ補足を。

これは「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」という。
http://www.env.go.jp/nature/intro/gairaihou.html
http://www.gov-online.go.jp/publicity/tsushin/200403/topics_e.html

外来種の定義について、専門家グループによる審議の過程で、候補の種を「明治以降に絞った」という経緯が記されている。ただ、条文からは「明治以降」と特定する語句は除かれている。
http://www.env.go.jp/nature/intro/sentei/index.html

いきなり「近代に移入したすべての動植物を駆除」するわけではない。
従来の日本の生態系に害を及ぼすと認められる生物種について、ブラックリストを作って(特定)、輸入や栽培飼育を禁じたり、駆除をしたりすることを可能にする法律である。生態系的なセキュリティの強化。

いや、わかってますってば。僕は、生物多様性の維持を掲げる趣旨については充分理解しているつもりだし、浅学ながら、日本の生態系について、その観点からの現状や問題点は、関心のない人よりはずっと知っている。セイタカアワダチソウが既に日本の秋の風情となっているとか、明治以前の外来種だってたくさんあるとか、都市部ではこうした在来種/外来種の区別は事実上無効であるとか、そういう物言いによってこの法の「コンセプト」を相対化しようとするものでもない。個人的な意見としてはともかく、問題意識をつぶす目的で外来生物法批判をしようというわけでは決してない。正直に言えば、してやったりという気持ちもいくばくかはあったりするのである。

それでもなお、これがあくまで「衣食足りて」浮上した問題であることと、「特定」にはある線引きが必要であることと、どのような心情がこれを支えるか(一部で盛り上がっている、ブラックバス釣り愛好家への痛烈な攻撃)ということを想像するに、景観法やカウンセリングや愛国心の法制化とツウテイするような感じを禁じ得ないのだ。気をつけていないとちょっとやばいぞと。

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コメント

ルアーフィッシング愛好家の一人として、この問題はかねがね捨てておけない問題でありました。マナー等の問題はあるにせよ、ルアー釣りはすでに一つの文化となっているとする主張に僕は全面的に賛成いたします。バ?フィッシングが流行るとさっさとワカサギに見切りをつけ、バスを放流・入漁料をガンガン取り始めた河口湖漁協を見習っていただきたい。日本の生態系が崩れるという主張の裏側には、科学的客観性(しかし、ホントかな?)を越えたところのなにものかを感じます。だって、この問題ってつまるところ、人間にも行き着くんじゃないの? 「外来種」と婚姻関係にある僕としては非常に気になりますな。。。

また、旗印が「正義」で「善意」なのが余計にね。。
ロジックは「ふるさとの森」にそっくりだし。
「保護区」を作ろう、という話じゃないんだもんな。生態系で日本を描こうという話だからなあ。

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