2005年5月 9日

ノゲシ、ノイヌ、ノウマ

土曜日。
午前中、庭仕事をし、午後は妻も僕も子供の相手をしながら図面を描いたり原稿を書いたりと、能率の悪い仕事に勤しむ。

場所を間違えて、まだ芽の出ていなかったホスタの株の「中」に植えてしまったラグラスは、そのあと出てきたホスタの葉と混じり合って、斑入りの広葉のネコジャラシみたいな妙なことになっていたが、そろそろ枯れてきた。狭い庭なのに、春先の「空いている」時季に、ついいろんなものを足してしまうため、春が過ぎるとウチの裏庭は園芸植物異種格闘技のごとき状態になる。白いクレマチスと、ツルバラ・カクテルが伸び放題のまま絡み合って同時に咲き始め、そこの一角だけ東急田園都市線沿線プチマダムガーデニング的な風景になっている。意図しない植物(雑草)のうち、「庭の仲間」へ昇格させたタケニグサとネジバナは、今年も生えてきてくれた。

デッキの足元にポピー(ナガミヒナゲシ、Papaver dubium L.)が咲いているのを見つけた。ウチの基準ではこれは雑草なので、引き抜く。以前、西日本でよく見かけたが、最近、東京でもこいつが増えてきて、晩春の路傍風景を変えつつある。なにしろすごい勢いだ。よっぽどうまいニッチに嵌ったんだろう。

最初にこれが帰化植物として認知されたのは東京の世田谷だそうである。それも50年近く昔。だから、雑草としての「歴史」はそれなりにあるわけだが、花の色は派手だし、姿がなんとなく偽物っぽいというか、「作った花」みたいな感じがして、いまだに(自然物として)見慣れない。雑草じゃなくて「花壇」に見えてしまうからかもしれない。なので、毎年この季節になると、道ばたが異様に見えて仕方がない。

こいつは国立環境研の「侵入植物データベース」にも記載されている。
http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/detail/80080.html
現在の分布は「全国」。

ところで、このデータベースの「ほ乳類」のページには、ネコやイヌやウシやウマまで「侵入種」として載っている。すごいな。離島とかでウシが自活しているというのはありそうな気はしなくもないが、イヌやウマが野生化しているというのは驚きだ。ノイヌの分布は「全国」。ウマの分布は北海道。モンゴルみたいに、野生化したウマが集団で走り回っていたりするのか?北海道。ちょっとすごい光景だぞそれは。

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コメント

あれはナガミヒナゲシと言うんですね。うちの庭というか敷地と道路の境界線上にも咲いています。去年は無かったような気が。
雑草と言うには花が華やかなので抜くのを躊躇してしまいます。それが都会で精力を伸ばすこつなのでしょうか。

野生化した馬ですけど、以前テレビでやってました。颯爽と走る姿はカッコ良かったです。いま調べてみたらユルリ島というのが有名みたいですけど、これだったのかな?

>都会で精力を伸ばすこつ

そうなんです。あれ、いわば「都市向けの適応進化」ですよね。

本当だったんだ。。。野生ウマ。

「野生化したヒト」はいないでしょうかね。
「ノビト」。

定住してないってことで言えば、サンカとか。
もういないか。

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