2006年1月22日

ハクチョウの湖としての陸の孤島

木曜日の朝に北京へ飛んで、先方の本社で打合せをし、夕方また空港へ舞い戻って山東省へ飛び、翌日は朝から日が暮れるまでぶっ続けで打合せ(途中、中華昼食を挟む)。土曜の朝、北京へ戻ってきた。日本への帰路はお昼過ぎの便だったので、そのまま空港に居ることにした。幸い、帰りだけビジネスクラスだった(それしか空いてなかった)ため、ビジネスラウンジに行き、パソコンブースに陣取ってお昼を食べながら仕事した。

機上では、久しぶりのゆったりCクラスシートで寝たおし、目が覚めたら房総半島沖上空にいた。飛行機は高度6,000mくらいを、500km/hほどのゆっくりペースで、東西に細長い楕円を描いて旋回していた(←どうしてそんな細かいことがわかるのだ、と突っ込まないように)。

積雪のため、成田空港を飛び立てない飛行機が混雑している、という。しばらくぐるぐると時間をつぶし、予定時刻よりも1時間ほど遅れて、雪の滑走路に着陸した。成田は一面真っ白で、空港中に旅客機がぎっしりと並んでいて、なんだか越冬中の白鳥の湖のような光景。前がつかえているみたいで、「空港内、飛行機が混雑しており、ブリッジが空かないため、しばらく機内でお待ち下さい」という機内アナウンスがされた。

・・・そのまんま5時間。パワーブックのバッテリーは3時間くらいで切れちゃったし、すでに充分眠ったので居眠りもできず。乗務員が気を遣ってくれたが、そう何杯もコーヒーだのお茶だの飲んでられない。終電も終わってしまった。携帯の電源を入れたら、なんとテレデザインの田島さんから電話がかかってきた。東京キャナルの展示の、追加の画像の相談。
「いやー、いま、手も足も出ないんです文字通り。滑走路にいるんです」
「え?」

ようやく飛行機を降りると、空港のロビーは「難民」でぎっしりだった。毛布が配られていた。やれやれ、むしろ大阪に降ろしてもらって新幹線に乗ったほうが帰れたじゃんか。結局、京成の始発で帰った。成田空港に12時間くらいいたことになる。たいした積雪じゃないじゃんか。千歳を見習え。無駄に遠いし。成田空港が簡単に「陸の孤島」になることで費やされているコストを累積したら、羽田を大拡張するくらいのお金にはなるんじゃないか?もし空港を選べるなら、絶対に他の空港を使うぞ。

京成も山手線も混んでいて、ぜんぜん座れなかった。京王線はさすがに、日曜の朝の下りくらいは空いてるだろうと思ったのだが、なんと入試の日だったみたいで、車内は電通大を受けるらしい電脳系おたく予備軍みたいなキッズと、桐朋を受けるらしい楽器を抱えた女子高生たちで溢れかえっていた。ううむ。これは何かの報いだろうか。いや、というようりも、こんな赤字で始まったんだから、今週はなにか良いことがあるに違いない。うん。


ぐるぐる。

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コメント

>千歳を見習え。

まあ、南太平洋あたりの、どっか小さな国くらいが相手なら、戦争起こせるほどの除雪車があるからな・・・。
それだけの投資をしてもペイする環境なのでしょう。別に千歳が威張れる筋合いのもんじゃございません。(つーか、これで、非・雪国と同等の雪対策だったら、11月から翌年3月まで、ずーーーーっと閉鎖)

除雪車でどうやって戦争を。。。その場合、飛び道具はなんだ?

雪。

雪投げつけたら、腰ミノ姿の槍を持った戦士たちが、冷たさに大声で泣き叫びながらみんな逃げてゆく。。(←偏見的妄想)

文章を拝見するまでは、タイトルとGPSでチェックした赤い軌跡から、「これって、白鳥の飛んだあと?」などと、ボヤッとした頭で馬鹿なことを考えてしまいました。「しばらくぐるぐると時間をつぶし、予定時刻よりも1時間ほど遅れて、雪の滑走路に着陸した。」ということが、じつによくわかりますね。

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